1月24日の康塾では顔を巡る経絡を中心に、経絡的なフェイシャルマッサージをやりました。
今回参加された方で、顔のマッサージだけで、お腹が細くなった方がおりました。
顔を弛めただけで、背筋が伸びて、浮腫みも減り、お腹も細くなったという事です。
其のメカニズムを東洋医学的に分析してみようかと思います。
顔は陽(経の経)気・活動の気が集結する場所です。
経絡は手の末端から顔に集り、顔から足へと気がめぐります。
なので、顔は陽の経絡の分岐点となっています。
陽の気は熱性なので上昇しやすいので、うまく循環しないと頭部・顔面部などに滞り易くもあります。
現代人は、頭を使って、PCなどで目を酷使するなどして、頭部に気血を集結するような状態で生きてます。その為、頭部〈頭皮)は緊張、目の回りも緊張、頬や口周りは強ばったりすると、首周りの緊張を生む事になります。これはそのまま鎖骨から胸、肩甲骨周りの緊張を生む事になるので、上半身に気が滞りやすい状態となります。
上半身に気が滞るというのは、足に向かう気が下がらず巡らないという事になるので、胸郭より下のお腹や足腰の下半身が詰りやすくなる状態になります。
つまり、上半身で気をロックしてしまって、下の方への循環を止めてしまうから、気血のめぐらないお腹より下の筋肉は詰ってくるという状態になるということ。
上実下虚という状態。
是を改善するには、単純には上半身に滞った気を下に下げること。
循ってない下半身に気血がめぐることで、詰った筋肉・関節が巡って緩んで伸びてくるということになります。極端、ちゃんと測れば背が伸びてると考えられます。
こういったメカニズムで、康塾参加の方のお腹周りが細くなったと考えられます。
気が下に降りてくると、下腹部・丹田に気が集るようになり、下半身の柔軟性安定性が出てきます。さらに骨盤底筋群なども緩む事によって呼吸も深まり、女性などは骨盤内臓〈子宮卵巣)の血流も上がるので生理などの問題も改善される可能性大です。
現代人は頭で色んな事を抱えて、考える事が多いわりに、アウトプットして発散や整理する場が少ないと感じます。中々自分の感じた事や考えてる事を出せない場合に、頭に気血が集り・滞るので上実下虚の状態になっていく。
そういう状態で、循環がわるくなると、停滞方向の病気になる可能性がたかくなります。
停滞から起こる病の行き着く先は腫瘍や癌などと考えます。
それを少しでも予防・解消する為に、フェイシャルマッサージやヘッドマッサージをするのは気を下げたり循環を良くする意味でもとても有効なものだと考えられます。
美容に気を使い、顔の皮膚・肌の状態を健やかにする事は実は健康へと繋がるものだったといえます。
うちでも美容鍼のメニューをやっておりますが、美容は健康にも繋がるということで、体調改善しながら美しくなる施術として、女性には是非受けていただきたいなと今回の事で感じました。
美しい=健康
全く矛盾しないものです。
こういう発見がある康塾に集る、プロのセラピストから私自身も非常に勉強させていただいております。質の高いプロが集る良き学びの場、興味ある方は初心者でもお気軽にご参加ください。
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