2015年8月13日木曜日

皮膚について(肺と呼吸とセンサー篇)

皮膚は身体の一番外側にあって、外と内を隔てる場所。
外からの防御、情報の伝達、内部環境を保つ働き等。
それ故に、皮膚は外の情報をキャチしてバランスを取る為のセンサーの役割をしている。

東洋医学では皮膚は肺の働きの一部。
肺は五臓では呼吸を通して外と接触する臓で、一番外側で働く臓。
その蔵の働きと外皮をなす皮膚は常に連動していると言う事。

呼吸が浅かったり、緊張したりして、皮膚や肺自体が収斂・緊張するとセンサーにも影響してしまいます。
そうなると、外部と内部のバランスが崩れて調整利かなくなる。

自律神経失調。
自律神経はそもそも、季節や昼と夜などの気温や湿度の変化に身体を順応させる為に働いている神経。外側の自然のリズムに対応すべく皮膚はセンサーとして機能している。

そして、皮膚センサーが機能にしなくなる事を、広義の意味で、疲れと言う。
疲れとは”やまいだれに皮”と書く。
ってことで、疲れという皮膚センサーをちゃんと維持する為にも、皮膚の緊張や疲れなどを取って、呼吸がちゃんと深まり肺の働きを維持する事がとても重要。

呼吸の浅い人は、感覚も鈍く、皮膚の状態も悪く、自律神経も失調しやすいと言う事。

何がなくとも、まずは深呼吸。
健康の秘訣はこれだけかもしれない。

深呼吸。


康鍼治療院
鈴木康玄





2015年8月8日土曜日

皮膚について(汗と肺と大腸篇)

皮膚は東洋医学では皮毛といって、肺がつかさどる部位となります。

皮膚はこの季節汗をかいて、熱調節をするのに大切な役割を担っています。
汗は、皮膚にある腠理という皮膚の肌理にある汗腺の働きが調節していて、その腠理の開閉は衛気という陽気で行われています。汗は津液の”津”という水が汗の元になっています。

汗の調節に必要な衛気(陽気)と水分である”津”は共に大腸で吸収されます。
飲食物の濁気と呼ばれるものから陽気の成分として衛気、汗の元となる水分・津を吸収して、肺の宣発という働きによって皮膚まで届けられ、汗の調節を行います。

肺と大腸は表裏関係にあり、肺の働きが大腸の働きを促し、大腸の働きがまた皮膚の状態を左右するので、皮膚の汗調節も呼吸が重要な役割を担っていると言えます。

皮膚の状態は大腸次第!!
これは覚えておいてください。

大腸を働かせる為の呼吸は、丹田を使った呼吸です。
大腸は位置として下腹部丹田の位置に有り、そこに肺・呼吸が結びつく事で大腸の機能もしっかり働くと言う訳です。

呼吸が浅い人は、熱調節としての汗の調節もコントロールが利かなくなります。
呼吸が浅い人はあらゆる意味で身体の調節がきかなくなるので駄目です!!!

熱調節は肺の働きなので、しっかり大腸へと深呼吸して汗の変化を感じてみてください。

康鍼治療院
鈴木康玄