2018年1月6日土曜日

2018年新年ご挨拶

あけましておめでとうございます。
本年も宜しくお願いいたします。

今年の干支は戊戌(つちのえ・いぬ)という年。

戊(つちのえ)は土性で「茂が語源で、草木が繁盛して盛大になること」。
戌(いぬ)も土性で「切るという意味で、草木が枯死すること」。

共に土性であり、今年は土性が強い年となります。
土性は変化・移ろいの”間”を司ります。


 戊が盛大に繁盛して、戌が切る・枯れる意味で相反しますが、共に変化そのものです。
二つの意味を掛け合わせると、この時期は次の成長に不要な枝や葉を切らなければいけません。ちゃんと成長させ、枯らせないないために間引きしたり、剪定するということが必要ですね。

その思い切って切るべき枝葉とは、今までのこだわりを捨てること。
今年は今までにない新しいものに目を向けて、成長・成熟とは違う 別のステージに行く時です。



その為に、今までのこだわりを捨てる思い切りと勇気が必要になります。
その決断の為の自分の”間”をしっかりと持って、新しい動きを作って行きましょう。

新しい時代を作る為に。


今年も宜しくお願いいたします。

康鍼治療院
鈴木康玄

2017年6月13日火曜日

13周年ありがとうございます



今日で治療院13周年。

関わってくれたすべての皆様のお陰でここまでやってくることができました。
ありがとうございます。

昨日までの12年目の月日は、治療を通して、

治るとはなんなのか?
病気とはなんなのか?、

また家族や友人の死を通して、
ずっと”いのち”って何なのか?

という事がわかりたくて探求する時間だったと感じます。
その為に、自らも勉強・探求し、出会う方々を通していろんな経験をさせてもらってきた時間でした。

今日からはすべての”いのち”の為に活動して参ります。

患者さんの”いのち”
康塾や勉強にきてくれる人の”いのち”
自分の”いのち”
家族の”いのち”
仲間の”いのち”
日本や社会全体の”いのち”


東洋医学ではずっと説明してますが、”いのち”本質は成長・変化=進化です。
変化できないと生命力が落ちて、”いのち”の力が低下して生きます。

その”いのち”が生きていける為の活動。
治療・教育・カウンセリングなどは勿論、場や環境を作る事など。
自分が関わるすべての”いのち”の為に、本当に必要な活動をして参ります。

とは言っても、まだ分からない事だらけなので、まだまだ半端ではありますが、探求してきた時間の分と、自分の視点で人よりも確実にわかってきていることもありますので、日々邁進して参ります。

今日から丸12年の一つの区切りを終え、13年目の新たなスタート。
今後ともヨロシクお願いいたします。


そして、今日は亡き父の生誕75年の日でもあります。
感謝を忘れない日として。

ありがとうございます。


康鍼治療院
鈴木康玄





2017年1月6日金曜日

2017年 ご挨拶

あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い致します。

今年は干支では「丁酉・ひのととり」という歳です。
「丁」は今までの活動に一段落付き、ある完成形となる意味があります。
「酉」は酒の右側の字の如く、醸して、 熟成させたモノが違った物に変化成長する意味となります。

 今までやって来た事、活動などが一つの結果として形を成す一方で、次の時代への機運も同時に熟して発する歳となります。
いわば、自分のもつ諸要素がどんな形かで発展したり、自分が変化したりするいわば革命の帰路となる歳の意味があるそうです。

新しい時代へ向けて、共に成長・変化していきましょう。


康鍼治療院 院長 鈴木康玄



2015年8月13日木曜日

皮膚について(肺と呼吸とセンサー篇)

皮膚は身体の一番外側にあって、外と内を隔てる場所。
外からの防御、情報の伝達、内部環境を保つ働き等。
それ故に、皮膚は外の情報をキャチしてバランスを取る為のセンサーの役割をしている。

東洋医学では皮膚は肺の働きの一部。
肺は五臓では呼吸を通して外と接触する臓で、一番外側で働く臓。
その蔵の働きと外皮をなす皮膚は常に連動していると言う事。

呼吸が浅かったり、緊張したりして、皮膚や肺自体が収斂・緊張するとセンサーにも影響してしまいます。
そうなると、外部と内部のバランスが崩れて調整利かなくなる。

自律神経失調。
自律神経はそもそも、季節や昼と夜などの気温や湿度の変化に身体を順応させる為に働いている神経。外側の自然のリズムに対応すべく皮膚はセンサーとして機能している。

そして、皮膚センサーが機能にしなくなる事を、広義の意味で、疲れと言う。
疲れとは”やまいだれに皮”と書く。
ってことで、疲れという皮膚センサーをちゃんと維持する為にも、皮膚の緊張や疲れなどを取って、呼吸がちゃんと深まり肺の働きを維持する事がとても重要。

呼吸の浅い人は、感覚も鈍く、皮膚の状態も悪く、自律神経も失調しやすいと言う事。

何がなくとも、まずは深呼吸。
健康の秘訣はこれだけかもしれない。

深呼吸。


康鍼治療院
鈴木康玄





2015年8月8日土曜日

皮膚について(汗と肺と大腸篇)

皮膚は東洋医学では皮毛といって、肺がつかさどる部位となります。

皮膚はこの季節汗をかいて、熱調節をするのに大切な役割を担っています。
汗は、皮膚にある腠理という皮膚の肌理にある汗腺の働きが調節していて、その腠理の開閉は衛気という陽気で行われています。汗は津液の”津”という水が汗の元になっています。

汗の調節に必要な衛気(陽気)と水分である”津”は共に大腸で吸収されます。
飲食物の濁気と呼ばれるものから陽気の成分として衛気、汗の元となる水分・津を吸収して、肺の宣発という働きによって皮膚まで届けられ、汗の調節を行います。

肺と大腸は表裏関係にあり、肺の働きが大腸の働きを促し、大腸の働きがまた皮膚の状態を左右するので、皮膚の汗調節も呼吸が重要な役割を担っていると言えます。

皮膚の状態は大腸次第!!
これは覚えておいてください。

大腸を働かせる為の呼吸は、丹田を使った呼吸です。
大腸は位置として下腹部丹田の位置に有り、そこに肺・呼吸が結びつく事で大腸の機能もしっかり働くと言う訳です。

呼吸が浅い人は、熱調節としての汗の調節もコントロールが利かなくなります。
呼吸が浅い人はあらゆる意味で身体の調節がきかなくなるので駄目です!!!

熱調節は肺の働きなので、しっかり大腸へと深呼吸して汗の変化を感じてみてください。

康鍼治療院
鈴木康玄

2015年7月23日木曜日

暑さ対策(熱調節=背中です篇)

東洋医学において、熱調節をする場所は、背中(肩甲骨の間から頚にかけてのエリア)です。
ここから汗がちゃんとかけるかどうかが熱調節の要です。

ここの部分の背骨が詰まらずに開いて可動がよく、皮膚も緊張しておらず、触ると適度な温かさでいつでも汗でしっとりとしているのが良い状態で、熱調節が出来る状態となります。
逆に背骨が詰まり、首肩の皮膚も緊張して緩まない状態で、触って冷えているのは勿論駄目で、触っても熱感はあるが汗っぽさが無いのは熱調節が上手く行かなくなっている可能性が大です。

冷房で冷えたり、緊張して首筋の力が抜けないとか、疲れすぎて力抜け無いとか、食いしばりや歯ぎしりがあるとか、PCとかスマホ見過ぎで首肩が固まってるなどなど。
原因は様々でもでも大体同じ状態になると考えられます。
この状態は、汗等で発散が出来ず熱逃げない為に、

まず怠くなる。
煩熱といって熱がこもって落ちつかない、不眠などになる。
熱の籠もりが強いと顔が赤くなったり、
鼻の奥や喉に熱がこもりイガイガしたり、
胸の内に熱がこもり咳っぽくなる

などとなります。
背中から発散すべき熱が内側に籠るとそうなると考えてください。

これらの状態改善には、先ず首筋を蒸しタオル等で温めてしまいましょう。
冷えていても、籠っていても、首肩がジワッと温まると熱が動きやすくなり身体が楽になります。

それから頚や肩の緊張をほぐす。
手の経絡は熱を巡らせて代謝を主る働きなので、よく手から肩などを動かすと代謝アップになります。
特に肘の内側なんかを緩めたり温めると肩甲骨が緩みやすく、汗かき易くなります。

肩甲骨や頚の詰まりは肋骨の動きに連動するので、肩甲骨や頚が緩んで呼吸が入り易くなるとさらに全身の熱の循環があがり、身体がすっきり楽になってくる筈です。

とにかく、一日の疲れはその日のうちに取るのが養生の基本です。
まだ夏の序の口、暑さの序の口。
いまから自分で出来る事をドンドンやって夏本番を楽しく迎えましょう。

康鍼治療院
鈴木康玄

2015年7月22日水曜日

暑さ対策(脾・胃腸篇)

この暑い中、かなりしんどくなって来てる方も多いのではないでしょうか?

暑さに負けてしまうと、汗が出て、体表は冷えて、身体は怠くなります。
でも、以外と熱はこもった感じなので、冷たい物は欲しい感じがする。
しかし、この状態で暑いからといって、冷たい物をがんがんとっていくと・・・


胃腸が動かなくなって、更に重怠く、活力が無くなって所謂夏バテとなってしまいます。

そもそも汗は、胃腸系から取り入れた栄養素(水・湿気)が皮膚で発散するものです。
汗が上手く出せない湿気の多い時期や、汗をかきすぎて消耗する暑夏の時期は、共に胃腸系の働きに影響が出て調子が下がって来てしまいます。

胃腸系は東洋医学では脾という臓が機能させており、栄養の消化吸収排泄の代謝を行います。
栄養が補充されなくなるからエネルギー不足で”怠い”とか”重い”などの状態となるのです。

全身の怠さや重さに加え、背中の腰よりちょっと上の部分に”重怠さ”、”鉛が入った感じ”などがあると要注意です。

胃にしろ、小腸にしろ、大腸にしろ、東洋医学的には陽気によって働く臓腑なので、とにかく”怠さ”や”浮腫”が出て来たら冷たい飲食物は駄目です。(その陽気を全身に巡らせるのが呼吸篇で書いた事です。)夏バテ対策として栄養あるものを色々食べても、動かない胃に消化活動をさせるのは、更に負荷をかけ、かえって逆効果の場合があります。

怠くなったらまず白湯などで胃腸を温めながらお腹の陽気が働くのを待ちます。
そうすると怠さが取れて、汗の感じもすっきりして落ちつくのが分るでしょう。
後は、梅干しが、塩味(腎の働きを刺激)と酸味(肝の働きを刺激)、シソのは脾の働きを補うので暑さに弱った身体には丁度良い食べ物と言えます

怠さが酷く無い人は、適度に運動が必要です。
胃腸系をコントロールする脾の働きは四肢を主り、手足を動かす事で胃腸の働きを促す効果があります。


最後にまとめると、夏場の胃腸系の働きを上げる為には

冷たい物を取らない→白湯や温かい物を取る
弱ってる時にウナギ等消化に負担のかかる物は取らない。
適度に手足を動かす運動をする。

日々の日常のちょっとした事が重要だと言う事です。
これだけ意識しておくだけでも、夏バテは回避出来る筈。
お試しください。

夏バテしたら鍼灸で胃腸を動かして回復させるのが一番だと言う事は言うまでもありません(笑)


康鍼治療院
鈴木