2015年1月28日水曜日

仕事と休憩

康鍼治療院の鈴木です。

休憩をいれる意味を東洋医学的にお話したいと思います。

業種にもよりますが、
聞く所によると大工さんや職人さんなどの世界では、
朝集まって8時半や9時から仕事開始して、10時にお茶休憩。
その後2時間仕事して昼の昼食休憩。
午後1時から仕事して3時にはオヤツ休憩。
17時から17時半にはその日の大方の仕事終えて片付けして18時には帰宅。
その後夕食。
それがちゃんと一日の勤務の中に組み込まれている様です。

意外と休みが多い。
そして仕事が大体2時間位毎に区切られている。

人の集中力は大体90分位と言うので、学校の授業などは90分単位となっているのを考えると、2時間位の仕事区切りが集中して仕事するにはちょうど良いと言えるでしょう。

集中力は能力的なパフォーマンスもありますが、安全に事故が無く、失敗も少なくする為に必要なものと考えると、一日の仕事の時間の使い方の効率も変わって来ると思いませんか?

ま、ここでお話したいのは、その集中力や能力を発揮するには、仕事して集中して疲れがピークに達する前に息抜く事が大切と言う事。

東洋医学では細かい作業能力など技、集中力・想像力などすべて腎から出てくると言います。腎を機能させるには呼吸が深まって腹の丹田に気が落ち着く状態が必要となります。
我々鍼灸では、痛く無く鍼を刺すには肚から刺せと言われます。
要は呼吸や意識を肚に据えると、身体の無駄な力が抜けて、身体の使い方が安定する事で、何かの仕事作業に対するパフォーマンスが良い状態で維持されると言うわけです。

しかし、仕事して集中したりきを張ったり、作業に没頭すると頭に血が上り、呼吸も浅くなって徐々にパフォーマンスが下がります。
やる事に集中して固まると、一見集中してるや様でも固まってるだけでパフォーマンスや能力は確実に下がります。

腎は適度に休ませないと安定した土台を良い意味で能力発揮の為には使えないんですね。
疲れすぎは腎の精の影響下にある神経系が衰え機能しなくなると考えてください。
腎の衰え疲れは、短期的な目線でみたら神経の疲れによる能力の衰え、長い目で見ると神経の疲れによって様々な機能の衰え枯れて行く状態としての老化に繋がると言えます。

詰めて働くより、緩く休み休み働く方が色んな意味で良い状態で働けると考えられ、更には衰えもせず能力を維持する事にも繋がると考えられます。

仕事と休憩。
皆さんご一考くださいませ。
といいつつ自分に言い聞かせておりますw


康鍼治療院
鈴木康玄

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