今日は成人の日。
言葉からすると「人と成る」という意味。
昔の元服の儀が数えで女子13歳・男子15歳辺りに行われてたというのは生殖能力が機能する年頃として成人扱いに成ってたのかと思われます。が、ここでは20歳という年齢を成人とするのは、人としての心と身体のバランスとれ完成されるという事としてとらえお話しようと想います。
陰陽バランスからすると、子供の時期は陰としての肉体が出来ておらす、体や心の働きや動きとしての陽が活発な為変動が多く、風邪引いたらすぐ熱がでたり体調崩しやすいバランスと成ります。また、色んな事を経験し学ぶ事と体が出来上がるのが同時に起こっている為、常にバランスを崩しやすいとも言えます。
成人するというのは、その肉体を作る(陰)と心身の働き(陽)のバランスが調和する年頃と言えます。小児の病などは陰と陽のアンバランスから起こる事が殆どなので、大人に成ると以外と子供の頃の病や症状が出なくなる事が多いのは其のためです。
勉強会などで先輩先生から聞いた話によると、アトピー性皮膚炎などの小児に起こる疾患は、どんなに酷くても放っておけば20歳に成る頃には殆どなおってしまう事が多いというデータがあるとの事でした。ただし、それまでにステロイド剤などを使ってしまうと、大人に成ってもアトピーが治らないという事になってしまうとの事でした。
人の体は、陰陽のバランスがとれていれば、身体自体の回復機能で様々病気・症状が治っていくものです。其の意味で鍼灸や東洋医学の施術は、陰陽のバランスを整えるのが治療ですので、薬を使わないで済む為、小児・子供の病などには打ってつけの治療と言えます。
現代は昔と比べて、劇的に情報量が多く頭を回転させて使わなくてはならない比重が多い割に、昔ほど体を使わない時代だと言えます。私が成人式を迎えた20年前と比べても、頭と体を使う比重は激変してるのでは無いでしょうか?!
情報が多くて、知識で知った気になって、自分で動いて何かを経験したりモノにしていく事が少ない若者が多いと感じます。ネット社会で情報をチェックする行為は、肉体的な経験としてはただパソコンに向かっているだけの事。色んな事を自らの肉体を使って経験しない人は、肉体も使わないし心も豊かにはなりません。
東洋医学では、自分の中にある志を行動に移して色んな経験をする事が心が豊かになる事であり、元気に生きる事になると捉える陰陽五行の考え方があります。
新成人の若者には、どんどん自分の中にある「気になる事」や「興味ある事」をやってみたり、行ってみたりして経験するなかで自分が出来る事ややれる事を築き上げて、どんな時代社会でも軸のあるブレない生き方をしていって欲しいと考えます。
康鍼治療院
鈴木康玄
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